ビルメン自体は3年以上前に半年強程度の期間しかやっておらず、今のところビルメンに戻るつもりはない。
しかし今現在勤めている会社の手当対象資格一覧の中にはビルメンに通づるものがいくつかあるためTwitter(X)のオススメ一覧にはビルメン達のつぶやきが多数流れてくる。
ある程度希少価値の高い資格が充実していれば独立ビルメンなら高齢未経験でも入れるところは多い他、工場の保安員になれるかも知れない。
電験は難しいな…エネルギー管理士あたりが狙い目か。
今現在はヘタレイ氏という方がビルメンの情報を集めたサイトを公開している。
このサイトの内容は個人個人から生きた情報を集めて、ヘタレイ氏が推敲してから公開されているため他のサイトより遥かに有益性が高いと個人的には思う。
他のビルメンブログは自分が体験していない内容の記事がかなりフワッとしている。
巡回点検を経験していない人の巡回点検の記事は
「キツイです!残業多いです!!でも経験積めます!」
みたいな内容で統一されている。
私が経験したような
・内容は簡単だけど移動時間が長くて休めず、内容が簡単すぎて初歩的な業務以外は何の経験も積めない
みたいな記事は全く見かけない。
巡回点検は施設に常駐しないために消火器の点検や一部の設備点検を始めとした常駐点検じゃないと行えない業務がいくつかある他、本格的な業者対応は巡回では出来ない。
これらを経験出来ないのは転職にも不利に働き、巡回→常駐に転職する際に評価して貰えないこともこの身で体験した。
ヘタレイ氏のサイトでは「巡回では残業多いのに設備の知識が深くならない」と小さく書いてあったが、これは設備員として躍進しようとしているビルメン志願者にとっては死活問題だ。
また、巡回ビルメンでは建築物環境衛生管理技術者(ビル管)の実務経験にもカウントされない。
巡回の発展形の内容はビルマネジメント系の業務内容ばかりで設備員としては二流三流のまま年数を重ねていくことになる。
私が在籍していたチームリーダーは数年ビルメンをやっているのに第二種電気工事士も危険物取扱者乙四類すら持っていなかった。
第二種電気工事士を持っていないということは設備員として出来る仕事に少なくない制限があるということである。
そんな人が現場リーダーだ。
巡回だけで出世するつもりならともかく、常駐に異動したいならキャリアプランを台無しにされかねない。
大抵のビルメンブログでは巡回点検の問題点が激務だけに集約されていて、仮に激務じゃないならなんの問題もないかのような書き方をされていることに今となっては憤りすら感じる。
また、ヘタレイ氏のサイトには常駐求人で求職者を釣って巡回業務に配属させる「釣り求人」に関して記載されていた。
独立ビルメンなんかは昭和の価値観で止まっているであろう企業も多い中、数あるビルメンサイトにて釣り求人に触れているのがヘタレイ氏くらいなのが甚だ疑問に思う。
ビルメンブログを書く人は楽な現場でやりたい放題できる勝ち組ビルメンばかりだからだろうか?
釣り求人に関しては転職会議にも情報が記載されていない。
ヘタレイ氏が実際に受けた釣り求人は面接時に「提示した年収は巡回じゃないと確保出来なくなった」などの理由で巡回配属への打診を行うという、求職者の貴重な時間を奪う悪質なものではあった…
が、私が受けた釣り求人である
""内定が決まり、入社3日くらい前に顔合わせで呼ばれた際に「常駐予定の物件は解約が決まったから巡回で経験を積んでもらう」という告知を受け、その日に巡回チームの滞在拠点に挨拶回りをさせられる""
という行為の方が遥かに悪質である。
ヘタレイ氏が受けたM社とH社の仕打ちは1日無駄にするだけだが私が受けた仕打ちは入社3日前であるため当然前職は退職しているため内定辞退すると無職になる。
それでいて現場員達に挨拶回りをさせられるため心理的にも内定辞退しにくくなる。
巡回を常駐求人と虚偽するというビルメン志願者にとって非常に悪質な内容である上、前職まで辞めさせ、生活を人質にとって内定辞退をさせないようにするという血も涙もない行為である。
M社やH社よりY社の方が遥かに悪質な会社であるということが知れた。
無論ハローワークと求人サイトにはビルメンにとってどれだけ悪質なことをしているかを熱弁した上でY社に対処するように通報した。
求人サイトは真摯に受け止めてくれたがハローワークは「でも内定承諾しちゃったんでしょ?」と言ってきたので怒りと涙声で
「じゃあこれからも嘘求人出して嫌なら無職になりゃ良いって態度を許してしまえば真面目に求人している他のビルメン会社は馬鹿みたいになりますよね!!」
と怒鳴ったら「確かに望ましくはない行為なのでクレームとしてカウントします」と言われた。
ビルメンになる前にヘタレイ氏のサイトのような有益なものを知れていればこんなことにはならなかったのかも知れない。
しかし今の会社の待遇はビルメンで言えば上の下以上の待遇であり、今となってはビルメンを続けていた世界と今がどちらが正解だったのかはわからない。