風来のうさおじ

30代の実家くらし→30代半ばにして1人暮らしになりました、底辺会社員のブログです。風来のシレンとくにおくんシリーズが好きです。

気分は現場猫

今私が従事している巡回型ビルメンテナンスには仕事量は少ないものの危険な作業がいくつかある。

なかでも貯水槽関連の作業はしんどいものが多い。

貯水槽とは名の通り生活用水を貯めるタンクである。

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・ほとんどのビルの屋上で見かける気がする。


水道局が管理している配管から給水管を通して地下の貯水槽(受水槽)に貯め、ポンプで引き上げて屋上の貯水槽(高架水槽)に水を送ってから建築物の各階の配管に水を送る。
受水槽の意味はビルやマンションのような集合体の中で各階が一度に水を使用しても供給不足にならないためで、一度屋上まで水を上げて高架水槽に水を貯める理由としては単純に低所からよりも高所から各階の水道に水を送る方が水を送りやすいみたいな理由であり、ポンプの技術が進化した現在では低い建築物では受水槽のみか受水槽すらない建築物も増えているらしい。

仕事の上での問題というと非常に重い蓋を開け閉めせねばならないところにある。
受水槽は地下にあるのだが階段で普通に行けるような場所に無いことが多く、大抵が地下ピットに存在する。

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・良く見かけるであろう地下ピットへの蓋


蓋を開けて地下へ潜るという行為自体はワクワクするが、この蓋が場所によっては本当に重い。
コルセットが必要なんじゃないかと思うくらいに重い。

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・こういう状況が十分に考えられる。

また、屋上にある高架水槽は屋上から外のタラップを登らなければならない場所にあることが多いのだが屋上という高所+吹きさらしの環境で梯子みたいなものを登るという行為自体が怖いし危険である。

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・屋上で良く見かけるタラップ

上記のタラップですら十分に怖いが古いビルのタラップは囲みすら無いため手を滑らせた時の危険度が更に上がる

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・右に落ちたら人生終了

実際に登るタラップは上の画像よりも長いため恐怖もリスクも更に高い。
安全帯は支給されていない。フルハーネス?なにそれ状態。
酷いビルになるとタラップが錆びたり歪んだりしている。もはや安全帯すら意味無い気がする。


難易度は低いけど失敗したら死ぬようなボルタリングを毎日やらされている気分になる。
なに見てヨシッっていってんだろな、と日々考えながらヨシして屋上のタラップを登っている。

遺書も無しに都内の古いビルの屋上から作業着を着た30代の男が飛び降りてきたら多分私であろう。
自ら命を絶つ予定は今のところまだないが。
30代低収入子供部屋おじさんの命など安いものである。

会社への不安

現在の会社に入社して二週間ほど経過したが未だに保険証が手元にない。
入社手続きの書類は11月上旬に全て提出したため必要なものは全て11月に揃っていたはずである。
それなのに保険証が実際送られてきたのは12月の最初の週末付近である。
12月に送られてきたのに加入日が11月の日付になっている。
送られてきた日に本社の部長から電話があり、11月の保険料を払いたくなければ送り返せとのことだった。
返送に掛かる費用に関しては何も説明されなかった。

何故保険証を送るのにこんなに時間が掛かるのか、そして会社の手違いでこのようなことになったのに何故返送が自己負担なのか。
不信感を抱かずにはいられなかった。

問題はそれだけではない。
面接時に費用は出すから安全靴は自分で購入してくれとの内容を面接官に言われたのだが、後日本社の部長に費用はいつ請求すれば良いかを問い合わせたところ「安全靴は自費で!」と、なんの罪悪感も無いような言い方で返されてしまった。

この開き直り方には流石に怒りを感じたので面接官から安全靴の費用は出して頂けるとの聞いた旨を部長に返すと事実確認後に靴の費用は出して頂けるとのことになった。

金銭だけの問題ではない。仕事に必要な道具を用意しない、仕事に必要な道具の費用をまともに出さないとなると会社への信用が完全に無くなる。

事務所の入室に必要なセキュリティカードの配布も本来なら初日に行われるべき事柄なのに実際に配布されたのは一週間以上後であった。
セキュリティカードが無いとトイレに行った後に居室に入室することすら出来ず、セキュリティカードが配布されるまでは先輩社員にカードを借りてトイレに行っていた。

扱いがまるで囚人である。
願います、と宣言しなければトイレに行くことすら許されないのか。
中年になりかけの男とは言えいちいちトイレに行きたいなんて宣言するのは恥ずかしいし屈辱的だ。

ボーナスも寸志であると先輩社員から聞いた。
それを聞いた時は言葉を失った。先輩社員からは「自分の方が年下だし入社した時は無資格だったから貴方とは待遇が違うのかも」というフォローを入れられたが恐らくは私も同じであろう。
寸志しか出せないのあれば賞与あり、なんて堂々と記載しないで頂きたかった。

尽きない
不安が尽きない。とりあえずは基本的な経験を積むために改善がなくとも半年は続けたいと考えてはいるが…ここまで不安要素が多いとなると考えものだ。
朝が早いのも正直辛い。

早速計画が狂う

ビルメンには常駐と巡回の二種の働き方がある。

常駐とは名前の通り大型のビルに常駐してビル内の点検や見回りを行い、メンテナンス業務に就く形態

勤務はシフト制であることが多く、宿直もある。
常駐先によって当たり外れが非常に大きいらしい。


巡回は本社や事業所に出勤し、常駐させるほどの規模がないビルに出向いて点検等を行い、それが終了したら次の現場に向かい、巡回が終了したら事業所に戻って報告書を作成する。といった業務形態である。

ネットに蔓延るビルメンの楽でニートの社会復帰に最適なイメージがあるのは常駐の楽な現場であり、私は常駐ビルメンの求人を探して転職活動をしていた。
ビルメンへの転職活動では三社ほど内定を頂いたが一社は巡回ビルメンだったため残りの二社のうち条件の良いほうを選んで現在の会社に決めた経緯がある。

しかし入社日の一週間前に呼び出された面談で突如「未経験でいきなり常駐現場に入っても能力が伸びづらいから最初のうちは勉強のために巡回で経験を積んでほしい」と言い渡されてしまった。
新人のメインの業務となるであろう管球交換と電気や水道のメーター検針において踏める場数が巡回のほうが圧倒的に多い。
理屈としては納得が出来ないわけではないが、なら最初から求人サイトにそう書けよと言いたくなるのが正直な感想である。
公共交通機関での移動のため、車を運転しなくてもいいのが救いだったため渋々巡回ビルメンでの入社を了承した。

私より二か月前に入社された方も同じことを言い渡された。誤用であるがよく使われる意味での確信犯である。

また、常駐希望で入社したけど年単位で巡回業務を行っている方もいるとのことだ。
勉強のため、なんて言われたらせいぜい半年くらいの期間を考えていたのだが年単位となると私のキャリアプランが完全に崩れる。
弊社での巡回作業は管球交換や検針の場数は多く踏めるが設備の運転や消火器の点検といったことには手を出していない、というか出せないため専門的な能力の向上は望めない。同じチームの年長者の一人は専門的な経験どころか第二種電気工事士も所持していない状態でマネジメントに近い業務をこなしている。
私の考えていた理想とはあまりにもかけ離れている。
正直管球交換と検針業務においてある程度の場数が踏めたら一刻も早く常駐に移りたい、というかキャリアプランを度外視して個人的な感情を優先すれば普通に今すぐ常駐に移りたい。

巡回ビルメンは現場に向かうための移動時間、帰ってくるための移動時間が長いため作業量自体は多くなくても自由時間が短く、忙しい。
現場から帰ってくると報告書の作成もあるため暇な時間はほとんどない。
業務時間内に電験三種の基礎固めを計画していたが巡回が続く限りはそれも実行できそうにない。

そもそも常駐ビルメンと巡回ビルメンでは給料が基本的に異なる。
基本は巡回のほうが忙しいためか、高い給料を出してくれる会社が多い。
常駐と聞いた上で給料に納得して入社したというのに全く同じ待遇で巡回をやってくれというのは今考えたら軽く詐欺な気がする。

今回はこのくらいで終わりとなるが弊社は他にも色々と問題点が多い。
ブログ開設早々愚痴ばかりとなりそうだが、これからビルメンを目指そうと考えている同志に少しでも有益な情報が提供できればと考えている。

初めまして

30歳を過ぎて初めてはてなブログをつけることになった、当方新米のビルメンである。
一応理系の大卒ではあるが色々あってうだつが上がらず、低収入の子供部屋おじさんをしている。

ブログのタイトルは当然風来のシレンから取っている。
不思議のダンジョンシリーズは数あれどキャラクターデザインにおいてシレンが一番魅力的に感じたので今でも好きな作品である。
また、私は旅行や低山登りが趣味であり、ある意味風来人みたいなことをすることが多々あるので名付けてみた。
子供部屋おじさんと風来人は対極の存在である気はするが…


30代子供部屋おじさんの新米ビルメン、みたいなタイトルで開設しようかとも思ったけど既にそのようなタイトルのブログが検索に引っ掛かったので現タイトルに決定した部分もある。
とんでもない偏見ではあるがビルメンという職業を選ぶ方には私と同じように30代の子供部屋おじさんも全く珍しくないかも知れない。
むしろそんな人間ばかりだと思っている、なんて言っては怒られるだろうか。




以前からビルメンに転職するようなことがあるならブログを始めようと考えており、つい先日にとうとうビルメンに転職することとなったのでブログの解説に至った。
本当はワードプレス等のツールで凝ったデザインのブログを開設しようかと思ったのだがどれくらいの頻度で更新するかわからないブログにどれだけ時間と手間とお金を掛けられるかを考えたら無料のはてなブログでの開設に落ち着いた。
低収入子供部屋おじさんの悲しき現実である。


転職して早々こんなことを言うのもなんだが正直ビルメンに対するイメージはマイナス要素が多く、とうとう人生の地下室にまで堕ちてしまった感が否めない。
前職が派遣会社の正社員であり、仕事の都合上職場自体は整った環境で派遣先のエリート正社員と一緒に仕事をしていたので環境的には正直落差がものすごい。

それでも特定派遣の業界よりは未来があると思っている。
ビル管と言われる資格を取って大手のビルメン会社に転職をすることと、電験三種を取得して中の下程度の年収を得ることを30代半ばまでの密かな目標と考えている。

このブログの開設の目的は資格取得に向けて自分を鼓舞することや、日常を書き起こすことで自己満足感を得ることとしている。

ブログの内容は何が良いかな。
仕事で起こった出来事は定期的に更新しようかと思っているが、その他に山登りの写真もたまには上げたいと思っている。
そんな時間とやる気は起こるだろうか。

また、自分で言うとアレだが私は非常に童顔である。
若さにしがみつく情けない日々を送っている。
いや、最近どうも老けてきた気がするので外見も若くないのかもしれないが若さにしがみつくための努力の日記なんてのも自分のアンチエイジングに一役買うかもしれない。

今後顔を晒すかはわからないが晒すのであれば日記の内容にはかなり気を付けなければならないが…

ブログを通して少しでも人生が良くなればと思いブログを開設したので興味のある方は生暖かい目で見守って頂けるとありがたい。

よろしくお願い致します。